今日、君からメールが来た。
一体、いつ以来なのだろう。
一言だけのメール。


"何故" ・・・

その後に続くのは "今更" ではなく、
"どうしたの" "何かあったの" という気持ち。

君のことは、忘れられるものじゃない。
それに、忘れてはいけないことでもある。

だけど、ずっと 心の表面には、出さないようにしてきた。
出来るだけ 静かに沈ませようとしてきた。


俺は、メールを返した。
二言程度の。

それ以上の言葉を送らないのは、細やかなやせ我慢と、
俺なりのちっぽけな心遣いのつもり。

返信はない。
"無かった" と言わないのは、まだ返事を待ってしまっているからだ。


いくら心の奥底に沈めたとしても、そこには確実にあるんだよ。
見えないふりをしても、存在しているんだ。


それを "弱さ" というなら、その通りだろう。
今 俺は 不安に駆られているし、
どうしようもない気持ちでこうして こんな事を書いてしまっている。

そして、"何故" はまた消えずに残っていくのだろう…